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電子書籍を考える出版社の会は設立8周年を迎えました

2018年6月8日、電子書籍を考える出版社の会は設立8周年を迎えました。

2017年には電子出版市場が2,215億円とついに2,000億円の大台を超え※、「書籍」「雑誌」を読むための「電子出版」は1つの産業になったと言えるでしょう。

※:公益社団法人全国出版協会が発表した2017年の出版市場による

しかし、それは今までのように書店で本を買う、雑誌を買うスタイルだけではなく、インターネットやスマートフォンを通じて1冊ずつ買うことはもちろん、毎月定額で読み放題で読む、「書籍」や「雑誌」の読みたい部分のデータのみにアクセスするなど、読者への「コンテンツ」の配信方法が非常に多様化している状況とも言えます。さらに、この1~2年は海賊版への注目度が上がるなど、電子化がもたらした大きな課題が顕在化し、出版社や著作権者は従来のビジネスとは異なる意識やトラブルへの対応・対策が求められています。

私たち電子書籍を考える出版社の会では、電子出版への取り組みをより一層強化しながら、出版社の立場として日本の出版業界の健全な進化を目指すべく、日々研鑽し、電子書籍・電子雑誌を含めた出版物を、市場、そして読者の皆さまに適切に提供していくために、これからも取り組んでまいります。

今後とも電子書籍を考える出版社の会をよろしくお願いいたします。

電子書籍を考える出版社の会 代表幹事
馮 富久(株式会社技術評論社)