コラム

電子書籍を考える出版社の会、次の5年に向けて

2010年6月、私たち「電子書籍を考える出版社の会」は、この先の「電子出版市場」の拡大を睨み設立しました。

その後、日本国内における出版社および出版関連企業による取り組みが進み、国内における電子出版熱が盛り上がり始めました。そして、2012年には楽天Kobo、Google Playブックス、Amazon Kindleストアが、2013年にはApple iBookstoreがオープンするなど、売り物としての電子書籍への注目度が高まったように感じています。

インプレスビジネスメディアの調査によれば、2013年度の電子出版(電子書籍+電子雑誌)の売上は1,000億円を超え、これからさらに市場が拡大していくことが期待されています。

私たち「電子書籍を考える出版社の会」も設立から丸4年が経ち、5年目に突入して各社がお互いに研鑽し、ときに密な情報交換をしながら、電子出版・電子書籍に関して積極的な取り組みを進めています。一方で、現在は著作権の改正や国内外における電子物販に関する法整備、何と言ってもスマートフォンを中心とした新しいライフスタイルに向けた対応が求められています。

この先の5年、2010年から数えて10年後には、今まで以上に大きく、そして普通になっているであろう電子出版業界をさらに盛り上げていくべく、私たち電子書籍を考える出版社の会は活動を進めていく所存です。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2014年9月2日
電子書籍を考える出版社の会 代表幹事
馮 富久