当会について

『電子書籍を考える出版社の会:eBP』について

このたび、専門書・実用書出版社(2010年6月8日設立時点で14社、2018年4月現在47社が加盟)は、電子データにおける新たなるコンテンツ、電子書籍・雑誌の開発と普及を目的として研究と情報交換を進める団体『電子書籍を考える出版社の会』を設立いたしました。

2012~2013年の大手電子書店の登場やスマートフォン・スマートデバイスの進化・普及に伴い、電子出版をめぐる情勢が一挙に進展しつつあります。AmazonのKindleやAppleのiPadといったハードウェア面における技術の進化、EPUBをはじめとした電子書籍フォーマットの開発、電子流通における権利と契約など、その内容は非常に多岐にわたります。

『電子書籍を考える出版社の会』は、この状況に迅速に対応することを目的に、同じ課題を有する専門書・実用書の出版社に広く参加を呼びかけ、活動してまいります。

設立趣旨は以下のとおりです。

設立趣旨:

  1. 電子出版について、Amazon、Apple、Googleなどのプラットフォーム提供者や著作権者と出版社間においては日々状況が変化しながら、盤石な取引モデルが確立していない状態です。読者に豊富なコンテンツを早急に提供するために、専門書、実用書出版の立場から問題点を明確にして、あるべき取引モデルを新たに検討する必要があります。専門書、実用書は、ビジネス書、文芸書などとは異なる特性があります。
  2. われわれは、同じ趣旨の組織があれば、それらと連携して問題に取り組みます。われわれのゴールは、電子出版の促進にむけて専門書、実用書出版社がソフトランディングを行い、そして既存書籍出版と電子出版市場を合わせて拡大することです。
  3. 電子出版における編集、販売上のさまざまな問題点について意見交換を行います

これらの趣旨に基づき、月例定例会を開催する他、ファイルを配信するプラットフォーム提供者や電子出版関係企業の担当者との情報交換、個別の課題に具体的、現実的に取り組む分科会の活動を通じて、読者に対して最適なコンテンツの提供を目指し、これからの電子出版市場のさらなる拡張を実現いたします。

(2014年9月 代表幹事 馮富久)

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